うつ病の基礎知識
2017年04月10日更新 2017年03月31日公開

うつ病になりやすい人の特徴

うつ病は、ここ十数年で増加傾向にあるといわれています。女性では、産後うつなどがあげられます。うつ病に、なりやすい人の特徴や自分でできるセルフチェックの方法などについてドクター監修の記事で解説します。

うつ病は、子供から大人までさまざまな年代がかかることがあり、ここ十数年で増加傾向にあるとされています。ここでは、うつ病になりやすい人の特徴やセルフチェックについて紹介します。

うつ病になりやすい人の特徴

うつ病は、性格やストレス、遺伝などが原因としてあげられます。このような原因から、うつ病になりやすい特徴や誘因、きっかけを解説していきます。

ストレス

高い度合いのストレスを受けた方や慢性的にストレスがかかっている方、ストレスをため込んでしまう方などがうつ病になりやすいと考えられています。しかし、ストレスの強さや大きさ、ため込んでしまう量などは人により違います。同じストレスでもストレスへの耐性や受け止め方も異なり、ストレスに対して敏感な方では、小さな出来事でも心には大きな負担になることもあります。また、ストレスに対して比較的強い方でも、突然の大きなストレスにさらされてしまうと負担になってしまうこともあります。

  • ストレスの度合い

ストレスを受ける度合いは、高いものから、配偶者の死、失業や倒産、離婚、夫婦の別居、仕事でのミスとされています。

性格

うつ病になる人でよくいわれる性格としては、まじめで几帳面、責任感が強い、ストレスをため込みやすいといわれています。このような特徴がある人は、うつ病にかかりやすいとされています。上記のストレスで同じストレスでも人により受け止め方が違うと述べましたが、この要因として性格が関係しているのではないかと考えられています。

考え方のくせ

うつ病になる人には、考え方に傾向やくせがあるといわれています。どのようなくせや傾向があるのかパターンでみていきます。

  • よい出来事も常にネガティブに受け止める

物事を常に悪く受け止めてしまい、悪い部分ばかりに目がいってしまいます。仕事で成功したとしても、運がよかっただけと過小評価してしまったり、あの時、こうすべきだったと考え込んでしまったりするタイプと考えられています。

  • ひとつの失敗をすべての原因に

よくない出来事が一度起きたとき、その出来事を生活のすべてに対して当てはめ、今後もくりかえし起きてしまうのではないかと思い込んでしまいます。たった一度の失敗で、自分はだめな人間だと決めつけてしまうタイプの人に多いようです。

  • すぐに自分のせいにしてしまう

身の回りで起きた出来事を自分に責任があると思い込んでしまうのがこのパターンです。自分に関わりのないことでも自分のせいと考え、不必要な責任を背負い込んでしまうタイプと考えられています。

あくまで上記の考え方の傾向やくせは一部に過ぎません。こうした考え方の傾向やくせ、性格に対して働きかけ、予防や治療する精神療法として認知行動療法が考えられています。

遺伝

うつ病と遺伝の関係は、無関係であるとはいえないと考えられています。例として、家族にうつ病の患者がいる場合、過去にいた場合、そうでない場合の家族を比較するとそうでない場合の家族と比べて2~3倍も高いといわれています。ですが、うつ病の発症する要因として遺伝子も関係しているものの、ストレスや体質など他の心理的な要因もいくつか重なることにより発症するものと考えられています。

身体的な病気

うつ病は心の病といわれていますが、体の病が原因となりうつ病を起こしてしまうことがあり、身体因性うつ病と呼ばれています。その中でも、糖尿病、がん、高血圧などといった病気がうつ病を誘発しやすいといわれています。体の病気を改善することができれば、うつ病も同じく改善することができるといわれています。しかし、うつ病の状態が悪く、薬が飲めなかったり、治療を続ける意欲が喪失してしまったりという場合などがあります。うつ病と体の病気が併発しているときは、精神科医や内科医の治療の連携が必要といわれています。

うつ病セルフチェック

心の健康を自分でチェックしてみてください。

(1)ゆううつな気分がほぼ毎日、ほとんど一日中続いている

(2)いろいろな活動に対しての意欲や楽しさがない

(3)食欲が減少、もしくは増加し、1か月に3kg以上の体重の増減がある

(4)十分な睡眠をとることができない、朝早くに目覚めてしまい眠れない、もしくは、たくさん寝てしまう

(5)元気なときよりも、動きが鈍くなった、もしくは、じっとしていられず、イライラしたり、動き回ったりする

(6)疲れやすく、休んでも回復しない、気力がない

(7)自分が価値のない人間だと責め、後悔ばかりしてしまう

(8)集中力や思考力がなく、決断したり、判断したりすることが困難である

(9)生きていることがつらく、自殺について何度もくりかえし考えるようになった

(10)朝起きたととき気分が重く、いつまでも起きていられない

上記の症状のうち、4つ以上が当てはまり、2週間以上持続している場合は、早めに受診するようにしてください。

セルフチェック項目の説明

うつ病の症状として、心の症状や体の症状があげられます。

心の症状をみる項目としては、以下のようになります。

  • (1)は、うつ気分の状態をみるため
  • (2)は、興味や喜びに対する感情の喪失
  • (7)は、強い罪責感
  • (8)は、集中力や思考力の低下
  • (9)は、自殺への思い

また、体の症状をみる項目としては、以下のようになります。

  • (3)は、食欲の増加または減退
  • (4)は、睡眠障害(睡眠過多または不眠)
  • (5)は、運動の阻止、強い焦燥感などの精神運動障害
  • (6)は、気力の減退や疲れやすさ
  • (10)は、倦怠感など

セルフチェックでご自身がうつ病なのではないかと思われた場合は、早めに心療内科や精神科を受診し、医師に相談するようにしましょう。

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