メニエール病の基礎知識
2017年04月10日更新 2017年03月31日公開

めまい、聴覚障害が起こるメニエール病とは

めまいや耳鳴りを代表とする聴覚障害などを引き起こす「メニエール病」は、ある日突然起こるといわれています。メニエール病とはどのような病気なのか、主な症状やそのメカニズムなどについてドクター監修の記事で解説します。

突然、原因不明のめまいや耳鳴りなどが起こる「メニエール病」に悩まされている女性も多いとされ、中には日常生活に支障をきたすほどの症状を訴える人もいるといわれています。メニエール病とはどのような病気なのか、よくみられる症状やその原因などを詳しく説明していきます。

メニエール病とは

メニエール病は、現在およそ6~7万人もの患者いるとされており、増加傾向にあるのでないかといわれている病気です。めまいをともなう病気でも広く知られており、30代から40代の患者数が多いといわれています。主な症状としては聴覚障害をともなう回転性めまいで、反復して起こるのが特徴といわれています。

「メニエール病」という病名の由来

めまいは、これまでは脳の障害がきっかけで起こると考えられていました。しかし、フランスの内科の医師であったプロスパー・メニエール氏が、めまいは脳の障害だけでなく内耳の障害の可能性も考えられると報告し、それにちなんで「メニエール病」という病名になったといわれています。

メニエール病の症状

メニエール病は、どのような症状がメインに起こっているかで分けることができるといわれており、大きく分けると「典型例」と「非典型例」の2つあります。

典型例

代表的な症状は、耳鳴りや耳がふさがれているような閉塞感、低音の難聴などの聴覚障害をともなう回転性のめまいといわれています。反復的に起こるという特徴から、吐き気や嘔吐をともなうケースもあります。発症して間もないころは、めまいの回復とともに聴覚症状も改善に向かうといわれていますが、持続的に続くことで症状が悪化することもあるとされています。

非典型例

非典型は、現れる症状によって、さらに「蝸牛型(かぎゅうがた)メニエール病」と「前庭型(ぜんていがた)メニエール病」の2つに分けられます。

・蝸牛型メニエール病

めまいが生じず、低温の耳鳴りや難聴などの聴覚障害しかみられないタイプのメニエール病ですが、約8割が典型例に移行すると考えられています。症状は片側の耳に現れることが多く、両側で聴覚障害を感じる人は3割程度といわれています。突発性難聴とも症状が似ていますが、難聴による聴力の低下が一時的であれば、蝸牛型メニエール病の可能性が高いと考えられます。

・前庭型メニエール病

主となる症状がめまいだけで、耳鳴りをはじめとする聴覚障害がともなわない場合はこのタイプになるといわれています。ただ、めまいを起こす他の疾患と鑑別することが難しいといわれており、慎重な判断が必要となります。典型例への移行の確率は、蝸牛型メニエール病よりも低いとされていますが、約2割は移行の可能性があるといわれています。もともと難聴などを抱えている人の場合、めまいと難聴が連動していないかが見極めるポイントとされています。

メニエール病が起こるメカニズムとその原因

メニエール病は内耳の障害によって起こるとされていることから、メニエール病を理解するうえでは、まず耳の構造を知ることが大切です。

耳の構造

耳は、外側から奥側に向かって「外耳」「中耳」「内耳」となっています。メニエール病に関係する内耳には、カタツムリの形をした聴覚をつかさどる器官の「蝸牛」や身体のバランス感覚をつかさどる「三半規管」「前庭」などがあります。

聴覚障害やめまいを引き起こす仕組み

メニエール病が起こるのは、「内リンパ液」の量が関係していると考えられています。正常であれば、一定の量に保たれています。しかし、内リンパ液がなんらかの理由によって過剰に分泌され、蝸牛や前庭が腫れあがることで「内リンパ水腫」を引き起こします。これにより、内耳にある蝸牛や前庭などに影響を及ぼし、機能が乱れることで耳鳴りや難聴、めまいなどが生じるとされています。

内リンパ水腫が起こる原因と治療

メニエール病を引き起こすとされる内リンパ水腫ですが、それが起こる原因はまだはっきりとわかっていないといわれています。ウイルス感染が起こすという説もありますが、身近な原因では、ストレスがあげられます。ストレスによるホルモンバランスの乱れが自律神経障害を起こすため、それが関係しているのではないかといわれているのです。また、抗利尿ホルモンが増えることで内リンパ液を過剰に分泌させてしまうという説もあります。

この内リンパ水腫の治療には、利尿剤が有効といわれています。また、ストレスが原因で起こることもあるため、問診などからストレスの原因を探り、生活習慣を改善するよう指導されるケースもあります。ただ、これらの治療法でも改善がみられない場合、手術を行うこともあるといわれています。

メニエール病が疑われるときの対処法

上記に記載されているように、主な症状は聴覚障害をともなう回転性めまいで、反復して起こるのが特徴といわれています。しかし、他にめまいを引き起こす疾患と識別するのは難しいといわれています。メニエール病と似た症状を引き起こす病気もあるため、メニエール病のような症状が現れた場合には、病院で識別してもらうようにしましょう。

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