低血圧の基礎知識
2017年03月01日更新 2017年03月01日公開

朝起きられない!?低血圧とは

朝なかなか起きられなかったり、起き上がると立ちくらみやめまいなどを引き起こしたりするという方は、「低血圧」によるものかもしれません。これ以外にも、さまざまな症状を引き起こす低血圧について、ドクター監修の記事で紹介します。

「低血圧」は、朝起きられない理由としてよく耳にする症状のひとつです。ここでは、低血圧の基礎知識に加え、起床と低血圧の関係やその改善法についてお伝えします。

低血圧の基準

低血圧は、高血圧のように明確な基準がないといわれています。ただ、一般的な基準値としては、収縮期血圧100(mmHg)未満が目安と考えられおり、これを下回ることで身体にさまざまな不調をもたらすことが多いとされています。ときには日常生活に支障をきたすこともあるといわれており、その場合は「低血圧症」と判断され、症状に合わせた治療が行われることもあります。

低血圧の主な原因

低血圧を引き起こす原因は大きく分けると3つあります。

自律神経

身体を活動的にするため、自律神経が働いて血圧を上昇させます。しかし、なんらかの原因で自律神経が乱れていると、交感神経が活動的にならず副交感神経が優位となって、血圧のコントロールがうまくいかないことがあります。朝起きれないことや急に起き上がって起こるたちくらみなどはこの自律神経の影響によるものだと考えられています。

遺伝や体質

両親や親せきに低血圧の人がいる場合、遺伝しやすいといわれています。そのため、もともと低血圧気味という場合があります。また、虚弱体質や痩せ型などの体質が原因となるケースもあります。

病気

血圧低下を引き起こす病気も原因のひとつです。主な病気は次のとおりです。

  • 循環器系疾患(心筋症、不整脈、貧血など)
  • 内分泌疾患(副腎不全、低血糖など)
  • 悪性腫瘍や胃・十二指腸潰瘍による栄養障害
  • 神経疾患(脳腫瘍、パーキンソン病など)
  • 低ナトリウム血症などの代謝性疾患

低血圧の主な症状とそれを引き起こす要因

低血圧によって引き起こされる症状はさまざまです。主なものをご紹介します。

朝起きられない

低血圧の代表格とも言える症状で、低血圧と聞くとこの症状を思い浮かべる人は少なくありません。朝起きられないのには、自律神経が関係しているといわれています。低血圧の場合、交感神経の働きが弱く、それが目覚めや寝起きの悪さ、朝から体調が優れない感じがするなど症状を引き起こすと考えられているからです。

身体のだるさを感じやすく、疲れやすい

身体がだるく、疲れやすいのも症状のひとつです。低血圧は、それが続くことで血液循環に影響し、身体に十分な血液を巡らせることができなくなるといわれています。必要な場所に十分な栄養が行き届かないなどの理由から身体のだるさや疲れやすさを感じるのです。これは、遺伝などによってもともと血圧が低い方や本態性低血圧の方によく見られるといわれています。

立ちくらみやめまい

立ち上がると、通常は自律神経が働きによって下半身の血圧を上げ、上半身の血液量とのバランスを維持しようとします。しかし、低血圧の場合、立ち上がったときに下半身へ血液が一気に流れても、自律神経の活動力が弱いことが関係して、コントロールがうまくいかないことが多く、これによって立ちくらみやめまいを引き起こしてしまうのです。

これら以外にも、血圧が低いことで血液循環がスムーズにいかないことから心臓が心拍数を上げてしまうことで動悸を引き起こしたり、血液が胃腸へ流れにくいことが影響して消化不良や下痢を引き起こしたりするといわれています。また、血圧が低いと身体の血流も悪くなりやすいことから冷えを感じやすく、急激な血圧低下によって失神などを起こすケースもあるといわれているので、身体の異常や急な症状の変化には注意が必要です。

低血圧の種類

低気圧は、大きく分けると3種類あります。本態性低血圧、起立性低血圧、症候性低血圧です。それぞれについて見ていきましょう。

本態性低血圧

主に遺伝や体質が原因と考えられている低血圧で、病変などの原因となるものが特定できないものがこれに該当するとされています。特徴としては、低血圧状態が持続しやすく、だるさなどの全身症状が現れやすいといわれています。

起立性低血圧

血圧のコントロールがうまくいかないときに起こる一時的な低血圧のことです。急に起き上がったときなどの起こす立ちくらみなどがこれに該当すると考えられており、横になると治まるケースが多いです。日常の血圧の低さはあまり関係ないといわれており、動作がきっかけで起こるのが大きな特徴です。

症候性低血圧

低血圧を引き起こす病気や薬が主な原因といわれている低血圧です。主な病気は、循環器系や神経系疾患です。薬では、交感神経遮断薬をはじめ、精神安定剤や抗不整脈薬などがあげられます。

低血圧の人が朝起きられない理由と改善法

人間は、目が覚めるタイミングで交感神経が活発に働き、元気に活動できるように血圧を上げて準備をします。しかし、低血圧の場合、交感神経を刺激して活動的にさせる「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」の分泌がうまくされず、副交感神経から交感神経へスムーズな切り替えができなくなり、目覚めの悪さや朝の体調不良を引き起こしてしまうのです。これが、低血圧の人が朝起きられない理由と言えるでしょう。

これを改善するポイントは、規則正しい生活です。睡眠不足では、自律神経の働きを鈍らせてしまうため、低血圧の改善につながりません。早寝早起きを意識しながら、十分な休息と睡眠を心がけましょう。また、どうしても目覚めが悪いというときは、朝起きてからシャワーを浴びるのがおすすめです。少し熱めのシャワーなら、交感神経の刺激だけでなく、温度と水圧で血行促進効果も期待できるでしょう。

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