シミ・そばかすの基礎知識
2017年03月31日更新 2017年03月31日公開

美白成分「トラネキサム酸」

トラネキサム酸とは、シミや肌荒れに効果が期待できる美容成分です。特に、30~40代に多いシミ「肝斑」に効果があるとされています。美白成分「トラネキサム酸」の効果や使用例について、ドクター監修の記事でお伝えします。

美容成分「トラネキサム酸」は、肌荒れやシミ、そばかすに効果があるといわれています。特に、30~40代特有のシミ「肝斑(かんぱん)」に高い効果が期待されています。トラネキサム酸の効果やシミに効くメカニズム、使用される方法について詳しく解説していきます。

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸とは、アミノ酸の1種であり、抗プラスミンの作用があります。プラスミンとは、凝固した血液を溶かす物質で、トラネキサム酸は、止血や炎症を鎮める効果があるため長く医療の現場で使用されてきました。また、プラスミンは紫外線で活性化し、皮膚の炎症や肌荒れを引き起こします。トラネキサム酸は、この紫外線による肌のトラブルにも効果があるとされ、最近では肌荒れや美白を目的とした利用方法が多くなっています。

トラネキサム酸の効果について

トラネキサム酸は、シミの原因とされる「メラニン」の生成を抑える作用があります。また、肌の炎症も抑える作用があるため、肌荒れやシミ、そばかすに効果があるといわれています。

シミに効くトラネキサム酸

紫外線を浴びると、シミの元といわれるメラニンを発生させる情報が、肌細胞から伝達されます。トラネキサム酸は、その伝達情報の中のひとつであるシミ発生物質「プロスタグランジン」をブロックします。これにより、メラニンの生成が抑えられ、シミを初期段階で防ぐことができるのです。また、トラネキサム酸は、シミのひとつである肝斑にも効果があるといわれています。

肝斑(かんぱん)とは

肝斑とは、30~40代の女性に多く起こるシミのひとつです。目の下の頬や額、鼻の下など、左右対称に出るのが特徴です。原因は、女性ホルモンのバランスが崩れるためだといわれています。30~40代は、女性ホルモンが減少したり、多くのストレスを受けたりするため、ホルモンバランスが乱れ、肝斑が発生すると考えられています。閉経時期を過ぎる頃になると、女性ホルモンのバランスが安定してくるため、症状が改善する場合もあります。肝斑は、セルフケアでは改善が見込まれません。皮膚科などを受診することをおすすめします。

トラネキサム酸の使用例

トラネキサム酸は、元来は止血剤や抗炎症剤として、医療の現場で使われてきました。最近では、抗プラスミンの効果を目的とした使われ方が多くなっています。

シミ治療薬、化粧水

抗プラスミンの効果を利用し、肌荒れやシミ対策を目的とした化粧水や内服薬が登場しています。また、トラネキサム酸は、肝斑にも効果があるとされています。1979年に肝斑への効果が認められ、治療に用いられるようになりました。肝斑の治療を目的とした内服薬なども多くあります。

ほかの美容成分をプラスするとさらに効果的

トラネキサム酸は、抗プラスミン作用によりメラニンの生成を抑え、シミが作られないように働きかけます。すでにできてしまったシミやそばかすには、ほかの美容成分をプラスすることで効果が得られると考えられます。美容成分には、以下のようなものがあります。

・ビタミンC誘導体

肌に吸収されにくい特徴をもつビタミンCを、安定させて角質に浸透しやすい形にしたのが「ビタミンC誘導体」です。できてしまったシミに働きかけ、還元する働きがあります。また、活性酸素を抑える働きもあり、肌の老化を防ぐ働きも期待されます。

・ハイドロキノン

別名「肌の漂白剤」とも呼ばれる、高い美白効果が期待される美白成分です。メラニンの生成を抑えシミを予防するだけでなく、できてしまったシミを目立たなくする働きも持っています。肝斑の治療で、トラネキサム酸と併用して処方されることが多くあります。

・L-システイン

肌の新陳代謝をサポートするアミノ酸の一種です。過剰にできてしまったメラニンを、ターンオーバーによって皮膚の外へ排出します。また、L-システインを摂取すると、体内でコラーゲンが生成されます。肌のハリが改善されるなど、シミ以外の幅広い効果が期待できます。

・トレチノイン

トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、血液中にも微量ですが存在している成分です。表皮の細胞を活性化し、沈着したメラニン色素を外に排出する働きがあります。肝斑の治療に使用されることも多くあります。

使用するときの注意点

トラネキサム酸は、比較的副作用が少ないといわれています。しかし、食欲不振や胸やけ、嘔吐などの症状がでる場合があります。もし副作用がでた場合は、ドクターにすみやかに相談しましょう。また、トラネキサム酸とほかの美容成分を一緒に使用するときは、ドクターが処方した用法・用量を守りましょう。刺激が強かったり、肌に合わなかったりすると、かえって肌に悪影響です。一人ひとりの状態に合わせた薬を用いるようにしましょう。

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